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再現率中の例「だるい」と「けだるい」

(正解例1)
身体はだるいのに頭だけ冴え、寝つくことができなかった。
(正解例2)
けだるいベンチの空気を一変させたのは薮の力投だった。
(誤り例1)
1時間に1本は吸わないと何をするにもだるい気分になってしまう。
(誤り例2)
だが、全体を覆う暗い、けだるいようなムードがなんとも言えない。




表 7.21: 機械学習の結果(再現率中の例:「だるい」と「けだるい」)
  再現率 適合率 総数
だるい 0.96 0.91 77
けだるい 0.75 0.87 28




表 7.22: 機械学習が参考にした素性(再現率中の例:「だるい」と「けだるい」)
だるい けだるい
素性 正規化 22#22 素性 正規化 22#22
素性1:修飾先が動詞 0.55 素性1:修飾先が名詞 0.60
素性1:体 0.55 素性1:よう 0.53
素性1:症状 0.53 素性1:ムード 0.52

再現率中の例として,「だるい」と「けだるい」という対がある.これらの語は両方,EDR日本語単語辞書で概念識別子に3cea9bが与えられており, EDR概念辞書によるとこの識別子は「気分がなんとなくおっくうで疲れたさま」を意味する.

7.22の「体」や正解例1から身体の疲れを表す場合には「だるい」が使われる.対して,「ムード」や正解例2から気分の疲れを表す場合には「けだるい」が使われる.また正解例2のように「けだるい」は「修飾先が名詞」になる傾向がある. これより,この類義語対は使い分けが必要だと言える.



2018-03-09