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GIZA++

GIZA++は,統計翻訳で用いることを前提にして,OchとNeyによって作成されたツールである.これは,IBM Model1〜5を用いて翻訳する言語と目的言語における単語の対応関係(Word Alignment)の確率値を計算する.GIZA++を用いた場合,以下のファイルが出力される.

  1. T TABLE (Translation Table)
    T TABLEは,Model1からModel3により作成された翻訳確率$P(f\vert e)$のデータである.$f$は翻訳する言語で,$e$は目的言語である.T TABLEは各行が,目的言語の単語ID($e_id$),翻訳する言語の単語ID($f_id$),翻訳する言語の単語から目的言語の単語へ翻訳する確率($P(f_id\vert e_id)$)で構成される.
  2. N TABLE (Fertility Table)
    N TABLEは,目的言語の単語における繁殖数を表したデータである.N TABLEは各行が,目的言語の単語ID($e_id$),繁殖数が0である確率($p0$),繁殖数が1である確率($p1$),…,繁殖数が\(n\)である確率($pn$)で構成される.



平成28年3月16日