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目次
パターン化基準に従い,選択条件,および,応用情報に情報を記述する.
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- G3
- 主語の前に連体修飾表現がある場合,変数化し,選択条件にフラグT
を記す.また,連体修飾表現の変数の前に離散記号を記す.
- G4
- 主語の前に連体修飾表現がない場合,選択条件にフラグFを記す.ま
た,主語の変数の前に離散記号を記す.
例文に主語の前に連体修飾表現はないので,選択条件の「主語前」
にFを付記する.
- G11
- 型名を確認し,応用情報に記す.
例文の主語は『「しめ縄」』で述語は「もの」である.主語と述語
の意味関係を見ると主語の『「しめ縄」』が具体性が高い.よって,
例文は範疇叙述型なので応用情報の型名に記す.
また,次は範疇叙述型のパターン化基準に移る.
- C1
- 範疇叙述型から取り出される情報は,下位語,上位語,追加情報の3つで
あり,型名および3つ組を応用情報とする.
- C2
- 主語は下位語を表す.
- C3
- 述語は上位語を表す.
範疇叙述型の応用情報の3つ組の組み合わせおよび対応する変数を
記載する.
- C4
- 相対的に見て主語が下位語で,述語が上位語である.
- C5
- 主語が固有名詞で,述語は固有名詞でない場合は範疇叙述型といえる.
- C6
- 主語の前に指示詞がある場合は,主語の抽象度が低いとみなすことが
できる.
C4〜C6の項目より相対的に見て例文の主語が下位語で,述語が上位
語になっているかを再度確認する.
- C7
- 判定詞の前に単語自体で文を範疇叙述型と判定できる定形表現がある
場合は,該当部分を字面に残し,直前の名詞と接辞までを述語のよ
うに扱う.
以上の作業を行うことにより,エントリが作成できる.作成したパターンは,主
語前の連体修飾表現のないパターンで,主語の『「しめ縄」』が変数N1と
対応している.助詞「は」を「が」と選択化し,読点を任意化する.述語の前の
連体修飾表現「悪霊の侵入を防ぐ」はMT2に対応している.述語「道具」
はN3に対応している.末尾の判定詞がMD4である.主語と述語の意
味関係を見ると,『「しめ縄」』と「道具」で述語の「道具」が具体性が低く,
上位語と言える.これに対する主語は,相対的に下位語となる.主語と述語の関
係から,型名は範疇叙述型となる.
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l]エントリ例
[ | l]原文
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- 原文:
- 「しめ縄」は、悪霊の侵入を防ぐ道具だった。
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[ | l]パターン
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- パターン:
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[ | l]応用情報
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- 型名:
- 範疇叙述型
- 下位語:
- N1
- 上位語:
- N3
- 追加情報:
- MT2
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2015-03-14