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目次
パターン化基準に従い,パターンを作成する.
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- G1
- はが構文と非はが構文の2種類が存在する.
はが構文か非はが構文かの確認を行う.例文を見るとはが構文では
ないことが確認できる.
- G2
- 主語はパターンでは名詞(連続した名詞の場合一つの名詞とみなす)
と前後の接辞まで含め変数化する.
例文の主語は『「しめ縄」』なので,該当部分を変数Nに変
更する.また,変数には他の変数との区別のために番号をつける.
- 作業後:
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- G3
- 主語の前に連体修飾表現がある場合,変数化し,選択条件にフラグT
を記す.また,連体修飾表現の変数の前に離散記号を記す.
- G4
- 主語の前に連体修飾表現がない場合,選択条件にフラグFを記す.ま
た,主語の変数の前に離散記号を記す.
例文に主語の前に連体修飾表現はないので,主語の変数の前に離散記号を付記する.
- 作業後:
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- G5
- はが構文の場合,助詞は,1つ目は「は」で2つ目が「が」で,助詞の
直後の読点まで字面に残す.
- G6
- 非はが構文の場合,助詞は,「は」または「が」で,助詞の直後の読点ま
で字面に残す.また,「は」および「が」の選択化,読点の任意化
を行う.
例文は非はが構文なので,助詞は「は」で,直後に読点が確認でき
る.助詞を「が」にも対応できるように選択化を行い,読点の任意
化を行う.
- 作業後:
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- G7
- 述語はパターンでは名詞(連続した名詞の場合一つの名詞とみなす)と前
後の接辞まで含め変数化する.
例文の述語は「道具」なので,該当部分を変数Nに変更する.
- 作業後:
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- G8
- 述語の前に連体修飾表現がある場合,それが追加情報で,変数化し,
そうでない場合,追加情報は付けない.また,助詞と追加情報の間
の単語を削除し,離散記号を記す.
例文には述語の前に連体修飾表現があるので,該当部分の「悪霊の
侵入を防ぐ」を変数MTにし,変数の前に離散記号を付記する.
- 作業後:
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- G9
- 文末の判定詞を変数化し,以降を削除する.
例文の文末の判定詞「だった」を変数MDにし,判定詞以降を
削除する.
- 作業後:
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- G10
- 主語または述語の具体性が低い名詞と判断した場合は,該当名詞を
字面に残したパターンを別に作成し,計2パターン用意する.
例文の述語「もの」は具体性が低い名詞と判断できる.よって,述
語の字面を残したパターンを別に作成する(今回は字面を残したパ
ターンについては以降の作業では割愛する).
- 作業後:
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- G11
- 型名を確認し,応用情報に記す.
例文の主語は『「しめ縄」』で述語は「もの」である.主語と述語
の意味関係を見ると主語の『「しめ縄」』が具体性が高い.よって,
例文は範疇叙述型である.
次は範疇叙述型(C)のパターン化基準に移る.
- C1
- 範疇叙述型から取り出される情報は,下位語,上位語,追加情報の3つで
あり,型名および3つ組を応用情報とする.
- C2
- 主語は下位語を表す.
- C3
- 述語は上位語を表す.
- C4
- 相対的に見て主語が下位語で,述語が上位語である.
- C5
- 主語が固有名詞で,述語は固有名詞でない場合は範疇叙述型といえる.
- C6
- 主語の前に指示詞がある場合は,主語の抽象度が低いとみなすことが
できる.
- C7
- 判定詞の前に単語自体で文を範疇叙述型と判定できる定形表現がある
場合は,該当部分を字面に残し,直前の名詞と接辞までを述語のよ
うに扱う.
例文に判定詞の前に定形表現はないので作業を終了する.
2015-03-14