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目次
本研究では,名詞述語文の意味解析用のパターン辞書の作成を目的とた.
今田[1]は,名詞述語文の中でも生産物名詞が主語である名詞述語文
に対し,「範疇叙述型」,「属性叙述型」および「外延叙述型」と分類した.
本研究では,3つの分類を基に,生産物名詞が主語である名詞述語文の
3つ組情報を抽出可能なパターンとして,29件を試作し,
パターン照合で型および3つ組情報の出力による解析を試みた.
変数の前を副詞・形容詞の文節に限る場合の辞書の性能は,
クローズドテストの再現率は,適合率は,はだった.
オープンテストでの再現率は,適合率は,はだった.
適合率が低い理由は,入力文に対する出力数が過剰であるためで,選択性能の強化が必要である.
オープンテストの再現率が低い理由は,入力文に正しく適合するパターンがないためで,
パターンの規模の拡大および,パターンの拡張が必要である.
また,上位語・下位語の関係を用いた優先順位付けを行ったが,
名詞述語文はそもそも新たに上位語・下位語の関係を定義する文として用いられるので,
効果は乏しかった.
今後の課題として,パターン辞書の規模の拡大,
パターンの拡張および適合結果の選択性能を強化が挙げられる.
平成25年6月20日