next up previous contents
次へ: 謝辞 上へ: graduation_thesis 戻る: 今後の課題   目次


おわりに

パターン翻訳は対訳文パターンと対訳句を人手で大量に作成するためコストがかかる問題がある. また,統計的機械翻訳における対訳句の抽出方法として,Ochらの方法がある.Ochらの方法は自動で対訳句を抽出するためコストが低くなるが,人間がみると不自然な対訳句を抽出してしまう問題がある.

本研究では,対訳文パターンを用いて対訳句の抽出を行った. 対訳文パターンを用いることで人間が見て自然な対訳句の抽出ができると考える. しかし,対訳文パターンを人手で大量に作成するにはコストがかかる.そこで本研究では西村らの方法を用いて対訳文パターンの自動作成を行った. 実験の結果,対訳テスト文100,000文から閾値 $ \beta=-2000$ を用いて,6,264句の対訳句を抽出した.また,人手評価において,人間が見て自然であると評価した対訳句は50句中42句(84%)であり,Ochらの方法よりも優れていることを示した. 今後,対訳句をパターン翻訳で用いることを目指す.



Subsections

平成25年2月13日