ルールベース翻訳の出力文を調査したところ,単文において100文中97文,重文複文において100文中95文が文法的に正しい文であった. よって提案手法では,ルールベース翻訳による前処理で多くの文が,英語の文法構造を出力している. つまり,後の統計翻訳において,文法構造を考慮した翻訳をする必要がなかった. したがって,ベースラインの句に基づく統計翻訳の代わりに, 階層型統計翻訳を用いても同様な翻訳結果が得られたのだと考えている.
また,ルールベース翻訳のみの出力とハイブリッド手法(提案手法,ベースライン)の出力を比較した結果,ルールベース翻訳が優れていた. 原因として,ルールベース翻訳において,正確な文法構造を得ることができたにも関わらず, 後の統計翻訳において,誤った句対応が取られたことが挙げられる. 今後は,正しい句対応を取る統計翻訳を検討することで,ハイブリッド翻訳の翻訳精度の向上を目指す.