次へ: 翻訳モデル
上へ: 階層型統計翻訳
戻る: 階層型統計翻訳
目次
2005年に「階層型統計翻訳」が提案された.
階層型統計翻訳は,句に基づく統計翻訳を拡張した手法である.
階層型統計翻訳は,階層句の対応で,木構造を用いて翻訳を行うため,文法構造を考慮する.
階層句とは,非終端記号を含む句である.
そのため,文法構造の大きく異なる日本語-英語間での翻訳において,句に基づく統計翻訳よりも翻訳精度が高い.
階層型統計翻訳による翻訳の例を図2.3に示す.
手順として,まず,学習文から階層句の対応を学習する.
そして,入力文が与えられたとき,句の中に句が含まれる階層に分解し,
それぞれの階層に階層句を当てはめて空白を埋めていくことで目的言語の出力文を生成する.
なお,本論文では,階層型統計翻訳を「HSMT」と表記する.
平成25年2月13日