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素性拡充後が不正解だった例

本節では,素性拡充前が正解で,素性拡充後が不正解だった2例を記載する.

[
l](例3)正解:段落B 段落A:昨年のコメ生産量は全体で約千十九万トン。うち政府米百五十七万トン、自主流通米四百五十三万トンの計六百十万トンが政府管理米。残る四百九万トンは、一部は農家が自分で消費し、大半がヤミ米に流れた。政府米は政府管理米の二六%にとどまった。
段落B:政府米に比べ、六十キロ当たり五千円以上も農家の手取りが高い自主流通米が、全体の七割前後を占めている現在、生産者米価は価格を下支えする機能すら失いつつあるのが実態。

例3では,段落A→Bの順序の場合に段落間の各文において, 単語「政府」,「米」の共起がみられるため, 段落A→B間の内容は似通っていると判断し,段落Aが先にくると推定したが誤りであった.

[
l](例4)正解の順序:段落A 段落A:この日は全国から参加した男子七十九人が制限時間8分と10分のA・B二コースに挑戦した=写真。壁は高さ二〇メートル。完登はただ一人だった。
段落B:最高気温三一・八度の猛暑でバテたのか、途中で力尽き中ぶらりんとなる選手が続出。出場者の中には「やっぱり、ひんやりした北アルプスの頂の方がいい」の声も。一日も行われる。

例4では,段落B→Aの順序の場合に段落間の各文において, 単語「日」の共起がみられるため, 段落A→B間の内容が似通っていると判断し,段落Bが先にくると推定したが誤りであった.



平成27年3月4日