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SVMは,
空間を超平面で分割することにより
2つの分類からなるデータを分類する手法である[8].
このとき,2つの分類が正例と負例からなるものとすると,
学習データにおける正例と負例の間隔(マージン)が
大きいもの(図4.2参照4.2)ほど
オープンデータで誤った分類をする可能性が低いと考えられ,
このマージンを最大にする超平面を求め
それを用いて分類を行う.
基本的には上記のとおりであるが,通常,
学習データにおいてマージンの内部領域に
少数の事例が含まれてもよいとする手法の拡張や,
超平面の線形の部分を非線型にする拡張(カーネル関数の導入)がなされたものが
用いられる.
この拡張された方法は,以下の識別関数を用いて分類することと等価であり,
その識別関数の出力値が正か負かによって
二つの分類を判別することができる.
ただし,
は識別したい事例の文脈(素性の集合)を,
と
は
学習データの文脈と分類先を意味し,関数
は,
であり,また,各
は式(4.4)と式(4.5)の制約のもと
式(4.3)の
を最大にする場合のものである.
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(4.4) |
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(4.5) |
また,関数
はカーネル関数と呼ばれ,様々なものが
用いられるが本論文では以下の多項式のものを用いる.
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(4.6) |
は実験的に設定される定数である.
本論文ではすべての実験を通して
,
はそれぞれ1と2に固定した.
ここで,
となる
は,
サポートベクトルと呼ばれ,通常,式(4.1)の和をとっている部分は
この事例のみを用いて計算される.
つまり,実際の解析には学習データのうちサポートベクトルと
呼ばれる事例のみしか用いられない.
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平成25年2月12日