マッチしたパターン辞書のエントリーは図4.1である.前節1文目の結果に表示された通りである.
直前のタイミングでは.直前の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている(beforeスロットを参照). このタイミングで存在性言明から読み取られるべき情報は,(太郎,図書館),(本,図書館)である.
最中と完了も同様である(progressスロット,completionスロットを参照).
結論は,「太郎は図書館にいる」,「本は図書館にある」.
マッチしたパターン辞書のエントリーは図4.2である.
直前のタイミングでは,直前の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,場所を表す名詞が入力されていないので,変数にマッチしない(φを表示).ゆえに存在性情報が得られない.
最中のタイミングでは,最中の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,変数にマッチしているので,存在性情報はTであり存在性言明から得られるべき情報は,(本,太郎)である.
完了のタイミングでは,完了の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,場所を表す名詞が入力されていないので,変数にマッチしない.ゆえに存在性情報が得られない.
結論は,「太郎は本を持っている」.
マッチしたパターン辞書のエントリーは図4.3である.
直前のタイミングでは,直前の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,場所を表す名詞が入力されていないので,変数にマッチしない.ゆえに存在性情報が得られない.
最中のタイミングでは,最中の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,場所を表す名詞が入力されていないので,変数にマッチしない.ゆえに存在性情報が得られない.
完了のタイミングでは,完了の列を参照しTとなる行の存在性言明を利用する.変数にマッチした単語が代入されている. このタイミングでは,変数にマッチしているので,存在性情報はTであり存在性言明から得られるべき情報は,(本,太郎)である.
結論は,「太郎が家にいる」,「本が家にある」.