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夏と冬以外の状況への対応

本研究では,状況として「夏」と「冬」の 2 つを取り扱った.これにより,主に気温に関する要素に変化が得られ,物事の温度に関する極性表現対知識ベースを作成できた.

気温の状況以外に極性表現対を作成する必要があるとすれば,物の値段に関係する状況等があれば対人関係において極性表現を付与し易くなる.例として状況「裕福/貧乏」,状況「量(安さ)優先/質(ブランド性)優先」などが考えられる.この2セットは組み合わせて一つの状況となり,4つの状況が生じる.例えば,「貧乏でも質優先」や,「裕福で質優先」といった状況が挙げられる.これらの状況を使えば極性表現である「安い/高い」を付与し易くなると考えられる.

他にも状況を挙げ出すときりがないが,今後の課題として状況は入力文から自動で判別したり,入力文の前後文から求めたいと考えている.



平成26年3月7日