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結合価パターンを用いた意味解析

結合価パターンを用いた意味処理では,入力文が結合価パターンにマッチし,一般名詞意味属性制約を充足した場合,結合価パターンに付随している情報が得られる.これにより,入力文の解析が可能となる.

具体的な結合価パターンを用いた意味解析の例を示す.例えば「祖父が寿司を味わう」という文の場合,「$N1$$N2$を味わう」とマッチする.そして意味属性制約より,図2.1の(1)だけが適合する.その結果,この文の「味わう」の語義は知覚動作および感情動作であることが分かる.また,語義は英語の文型パターンより「savor」であることが分かる.また,このように,入力文と結合価パターンが適合することで,入力文の表す言語規範としての意味(語義)を解析することができる.



Sho Takemoto 平成24年3月13日