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名詞句を分解した評価極性算出精度について

名詞句パターンの「名詞$-$$-$被修飾語句」は,今回「AのB」という形であったが,「AのBのC」のように「の」が増えることによって名詞句はさらに多くの意味を得る.そのような語句が出現した場合,本手法では「の」一つ分までしか考慮していないため,文の意味に合った評価極性が得られない可能性もある.例えば,「豪雪地帯の農家の特徴」という名詞句があったとしても,本手法では「農家の特徴」までしか対処できない.ここでは「豪雪地帯の」というのは $SO\mathchar \lq -score$を算出するにあたって重要な要素であると考えられる.ブログ文等の複雑な文構造を解析するためには,様々な名詞句に対応しておく必要あるため,本研究で扱った3つの名詞句パターンでは,まだ網羅性に問題があると考えられる.



Sho Takemoto 平成24年3月13日