次へ: 提案手法と従来手法が同じ結果になった例
上へ: 実験結果
戻る: 実験結果
目次
- テスト文:「金沢で献血して、平岩駅近くの温泉宿に泊まりました。」
- 正解情緒:《好ましい》
- step1
- テスト文を結合価パターン辞書に照合する
この文は図5.1と図5.2のレコードにマッチする
図:
(1)用言「泊まる」の目標実現・離のレコード
|
図:
(2)用言「泊まる」の目標実現・近のレコード
|
- step2
- 引数に具体的な格要素が代入された判断条件を得る
- 従来手法
- (1)
- 目標実現・離(φ, 温泉宿)
- (2)
- 目標実現・近(φ, 温泉宿)
- 提案手法("近くの温泉宿"は
より「好評極性」となる)
- (1)
- 目標実現・離(φ, 近くの温泉宿)
- (2)
- 目標実現・近(φ, 近くの温泉宿)
- step3
- 提案手法では判断条件の真偽判定を行う
|
目標実現・近(, ) |
目標実現・離(, ) |
好評 |
|
|
不評 |
|
|
- step4
- 正解情緒と各手法の出力情緒を比較する
- 従来手法では判断条件を用いないためそのまま出力する
- (1)
- 目標実現・離(φ, 温泉宿)→《嫌だ》
- (2)
- 目標実現・近(φ, 温泉宿)→《好ましい》
- 提案手法では判断条件の成り立つもののみ出力する
- (1)
- 目標実現・離(φ, 近くの温泉宿)→《嫌だ》の出力を抑制
- (2)
- 目標実現・近(φ, 近くの温泉宿)→《好ましい》
正解情緒は《好ましい》であり,どちらの手法でも情緒が一致したが,提案手法では出力が抑制されたことにより,出力数が減っている.その結果,精度を向上させることができたため,提案手法の方が優れていた.
Sho Takemoto
平成24年3月13日