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日本語語彙大系

日本語語彙大系とは,「意味体系」,「単語体系」,「構文体系」の3体系から構成される.「意味体系」は,日本語の一般名詞,固有名詞,用言の意味的用法を3,000の意味属性で体系化したものである.「単語体系」は,日本語の意味的用法を3,000の意味属性を用いて定義したものである.「構文体系」は,日本語の用言6,000語の文型を結合価パターン14,800件にまとめたものである.

[*]に例として「計る」という用言の結合価パターンを示す. 「計る」には,3つの結合価パターンがあり,それぞれに「用言意味属性」,「変形 情報」,「日本語の結合価パターン」とそれに対応する「英語の文型パターン」, 「一般名詞意味属性制約」が定義されている.「計る」の(1)であれば, 「23 身体動作」,「動作」,「$N1$$N2$を計る」,「$N1$ measure $N2$」,「$N1$(3 主体 962 機械)$N2$(*)」が対応する.上記の情報を用いることにより,結合価 パターンを使用した意味解析において,用言と体言の共起関係を捉えることが可 能となる.

図: 結合価パターンの例
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{l} \hline
計る(はかる)\\
(1)\quad 23...
...uad[$N$1(3主体)$N$2(1015思想 1351意向)]\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}



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root 平成23年3月21日