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目次
鈴木らは,本文中の情報のみからは,予測不可能な「しか・も」のような
取り立て助詞(「だけ,ばかり,こそ」など)について述べている.
「は」に関しても取立て助詞に分類されることもあり,
推定が困難であると述べつつも,次の理由から,推定を行っている.
- 理由1
- 「は」の主要な働きは主題を提示することであり,この
点,ほかの取り立て助詞と異なり,「提題助詞」と分類
されることもある.主題は文の構造上からある程度予
測可能である.
- 理由2
- 「は」は,日本語の助詞の中で「の」「を」についで頻度
が高く,したがって「は」を適切に生成することは日本
語文生成にとって重要である.
本研究では,理由1から推定が可能であると考え,素性として係り受け解析の情報を利用することで,文の構造を手がかりとして利用している.
また,理由2から,「は・が」の分析の重要性がわかる.
平成25年2月12日