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性能を考慮した利用方法

ユーザの視点から見て,1番目に出たもののみを出力するよりも, 候補を全て見せ,先輩である可能性が高いものから並べるという方が 有用性があると思われる. これは,ユーザがルーツの可能性の高いものから順に見ることができるため, 参考になる情報が増え,情報を選ぶことができる. また,同じ理由で実験で使用した10件の著者名データも見せることも有効である.

上記のように、複数の候補のうちどれかが正解ならば、役立つという場合を考えれば, 第[*]章で示した評価方法とは別のものが考えられる. 例えば,現在は1番最初に出たもののみを正解としているが, 上位いくつかを正解とする,またはMMRで評価をすれば正解率は上がると思われる. MRRとは,$ n$ 番目に正解を出力した場合に得点1/$ n$ をつける方法である. 例えば,1番目に正解を出力した場合に得点1を, 2番目に正解を出力した場合に得点1/2を, 3番目に正解を出力した場合に得点1/3を...というように得点を付与していく方法である.



平成25年10月13日