図のようなデータがあるとする. このように人名Aを調べたい人名とし,初出現年が1990年の場合,
1990年に出てきた論文の著者名データに出現する人名すべてに重み1,
1991年に出てきた論文の著者名データに出現する人名すべてに重み1× ,
1992年に出てきた論文の著者名データに出現する人名すべてに重み1× × ,
...
を与える. このように年毎に重みを付与する. この場合では1990年に出てきた論文の著者名データに出現する人名が一番重要と考え,一番大きい重みをつける.
例えば,重みaを0.5とした場合を考える. この場合, 1990年に人名Aと共起した人名B,Cに重み1, 1991年に人名Aと共起した人名B,Dに重み0.5, 1992年に人名Aと共起した人名C,E,Fに重み0.5×0.5,すなわち重み0.25を与える. ここで,重みを人名ごとに加算する. 図3.2より,人名Bの1.5が一番重みが大きい. よって,人名Bを人名Aのルーツと考えることができる.
(3.1) |
(3.2) |
ただし は, 番目の論文が, という人名を持つ場合1,そうでない場合0を取る.
分野名の変遷推定でも同様の方法を取る.
なお, の値は0から1に変化させ,違いを見る.