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文長差によるフィルタリング

4.6.3.1節において,多数であった文長差を正しい文長差であると仮定し,パターン翻訳対から0〜4の文長差の文対を抽出し,実験を行なった.実験は単文データセットにおいて行った.実験結果を表4.24に示す.表中の,``文長差フィルタ"が本節の実験を示している.また,文長差フィルタにおいて,抽出が行われたのはパターン翻訳出力文55,299文中44,862文であった.


表: 自動評価結果
翻訳手法 BLEU METEOR RIBES
ベースライン 0.0891 0.4351 0.6632
提案手法 0.0942 0.4436 0.6680
文長差フィルタ 0.0974 0.4461 0.6716

結果より,文長差フィルタを用いた実験は,ベースラインおよび提案手法よりも評価値が向上している. したがって,文長差によるフィルタが,パターン翻訳における良い翻訳文対の選出に有効である可能性がある.今後,重文・複文などの他のデータセットにおいても調査が必要である.



平成25年2月12日