next up previous contents
次へ: 判断条件不使用時の情緒推定 上へ: 判断条件使用時が判断条件不使用時より優れている例 戻る: 判断条件使用時が判断条件不使用時より優れている例   目次

判断条件使用時の情緒推定

判断条件使用時の「社長は社員に対して力がある」の情緒推定の流れを示す.


step1:
作成文と結合価パターン辞書を照合
入力文:
「社長は社員に対して力がある(正解:《好ましい》)」
マッチした結合価パターン
$N$1は$N$2に対して力がある」

                         (1)「対人関係・上」のレコード
\begin{figure}\footnotesize
\centering
\begin{tabular}{l}
\hline
*結合価パギ..
...対象:$N$2 \\
*情緒名:《好ましい》\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}


                         (2)「対人関係・下」のレコード

\begin{figure}\footnotesize
\centering
\begin{tabular}{l}
\hline
*結合価パ...
...情緒対象:$N$2 \\
*情緒名:《嫌だ》\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}

0

$\phi$は,原因文に該当する情報が省略されていることを示している.
情緒推定で使用する場合は,任意の格要素を入力することができる.


step2:
引数に具体的な格要素が代入された判断条件を得る.
(1)
対人関係・上(社長,社員)
(2)
対人関係・下(社長,社員)

step3:
判断条件の成立を人手で判断する.

\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{\vert c\vert\vert c\vert c\vert}
\hline...
...員) \\ \hline
判断条件の真偽 & True & False \\
\hline
\end{tabular}\end{figure}

step4:
情緒推定結果(判断条件使用時)
(1)
判断条件「対人関係・下」が偽のため,《嫌だ》の出力を抑制する.
(2)
判断条件「対人関係・上」が真のため,《好ましい》を出力する.
step5:
正解データと照合
出力:《好ましい》は,正解:《好ましい》と一致するので,一致数・同意数をカウントする.



平成23年3月2日