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「適度」への補修例

3.2は「適度($x$)」と補修された判断条件の例である. 〈五感(触覚)〉は,「痛みや温度,固さ,手触り,衝撃は体の各部位に馴染む」という情緒原因の特徴のラベル名である. 結合価パターン「$N$1が$N$2を暖房する」では,$N$1の生理状態と$N$2の状態に依存する. 文脈からその情報を得るか,文脈ではなく副詞(急激になど)から情報を得ると判断条件を使用することができる. 例えば,「彼は寒かったので,彼が研究室を暖房した.彼は心地よくなった.」のように結合価パターンの外から情報がないと情緒名《好ましい》になるかは分からない. $N$1にとって暖房が適度なものであれば,情緒名《好ましい》になると考えるので,「適度(暖房)」と補修する. 引数を暖房としたのは,温度などのあいまいで中立的なものにすると,判断が難しく,ぶれる恐れがあるからである.

図: 適度へ補修したレコード例
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{l} \hline
*結合価パターン:$N$1が$N...
...uad*情緒名:《好ましい》 \\
\hline
\end{tabular} \vspace{0mm}
\end{figure}



平成23年3月2日