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関数による記述

文型パターンにおける,関数の記述には,要素の語形指定をする「語形関数」 (ハット関数)と,付属語類の指定をする「時制様相関数」(ドット関数)があ る.表2.4にそれらの関数の例を示す.また,表2.5にそれらの関数の記述が ある文型パターンを示す.



表 2.4: 文型パターンにおける関数の例
語形関数 付与された用言の語形を指定する
$\hat{}rentai$:連体形, $\hat{}meirei$:命令形, $\hat{}poss$:所有格変 形, …
時制様相関数 指定された付属語の存在を意味する
$.genzai$:現在, $.dantei$:断定, $.teiru$:ている, …


表 2.5: 関数の記述がある文型パターンの例
日本語パターン $N1$ $AJ2\ \hat{}rentai$ $N3.da$というのに$N4$はあ いかわらず酒を
  飲んでいる。

2.5において,「 $AJ2\ \hat{}rentai$」には,「重い」のような 連体形の形容詞が適合する.また,「$N3.da$」には,「病気だ」のような, 「名詞+だ(断定)」の表現が対応する.


平成24年3月30日