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概要

鳥バンクの文型パターン辞書を用いた翻訳において,句変数部分の翻訳ルー ルをすべて作成するのは困難であるという問題がある.一方,現在,主流な翻訳 方式である統計翻訳は,原言語と目的言語の対訳コーパスから自動的に翻訳のモ デルを作成することが可能である.したがって,システムの開発が容易である. 本研究ではこの点に着目し,日英パターン翻訳における変数部分の翻訳の問題を 解決するために,統計翻訳を用いることを提案する.その手法として, 鳥バンクの重文・複文の文型パターン辞書を用いて,日本語を中間言語に変換 し,作られた中間言語を用いて統計翻訳を行う.本研究では,この提案手法の翻 訳精度の調査を目的とする.
本研究では,鳥バンクの文型パターン辞書の句レベルパターンを用 いて,中間言語と英語の対訳文74,564文対を作成した.そして,その対訳文を学 習文として,統計翻訳を行う.
提案手法において,入力文3,952文に対して,中間言語に変換でき たものは,767文であった.この767文において統計翻訳を行った.その結果, ベースラインとしての日英統計翻訳と比べ,提案手法の方が翻訳精度がよかった. しかし,英語として正しく翻訳できたものは少なかった.

平成24年3月30日