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翻訳の様子

翻訳の具体例を示す.「学生がバスで学校に行く。」という入力文を文パターン に照合した様子を以下に示す.
複数の適合パターンの中の 1 つを図4.3に示している.この情報は 図4.2の「適合パターン情報 1 」に対応して いる.
図 4.3: 適合パターン情報 1
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{l\vert l} \hline
入力文&学生がバスで学..
...]={5}=1\\
&EPATTERN=NP1 go from NP3 to NP2\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}

ヌ、ーユウハヘラチヌノ��任△詈竸IMG WIDTH="103" HEIGHT="16" ALIGN="BOTTOM" BORDER="0" SRC="img22.png" ALT="$YRSNBF8$">の情報を格要素パターン辞書と照合する例を 図4.4に示す. この情報を「適合パターン情報と変数情報 1 」に付与したものが,図 4.2の「適合パターン情報と変数情報 2 」に対応している.

図 4.4: 「適合パターン情報 2」の元になる格要素パターン候補群
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{p{38zw}} \hline
適合パターン情報:\\
$...
...056,NI:1349,NI:2354,NI:868,NI:988,…)\\
…\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}
4.4の情報をもとにして,前置詞句を英文パターンに付与した結果を図 4.5に示す.図4.4では,「at $N_k$」,「by $N_k$」のパターン の前置詞の先頭は小文字なので,図4.5の新規英文パターンでは後方に付 与されている.また,図4.3の英文パターンで存在した「from $N3$」は, 入力文に対して必要のない前置詞部分であるので削除している.
図 4.5: 新規英語パターンの例
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{p{38zw}} \hline
新規英語パターン:\\
$N...
... on $N3$\\
$N1$ go to $N2$ by $N3$\\
…\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}

これらによって新しく作成された英文パターン,形態素解析情報,日文パターン と変数情報で翻訳器ITMを用いて日英単語翻訳を行う.そして,複数の翻訳候補 の中からtri-gramによって選出を行う.日英翻訳 した例を図4.6に示す.任意格要素に対する前置詞句パターンの候補が 複数ある中から,tri-gramにより,「by」がもっとも高いスコアとなり,出力 文のパターンに選ばれている.

図 4.6: 翻訳例
\begin{figure}\centering
\begin{tabular}{p{38zw}} \hline
入力文:学生がバスで学庚..
...力された翻訳文:Students go to school by bus\\
\hline
\end{tabular}
\end{figure}


平成22年2月11日