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受動パターンの作成例

受動パターンの作成例を示す. 下記の能動パターンは,一見すると「$Aが V$」「$Aが Bに V$」「$Aが Bに Cを V$」の3つの条件パターンに適合しうる.ここでは,3 つの条件パターンの中で要素の並びが最も多く適合する「$Aが Bに Cを V$」という条件パターンにより,受動パターンが作成されている.

能動パターン: $N1が N2に N3を 伝える$
受動パターン: $N1から/に N2に/が N3を/が '伝える'.reru$
意味属性制約: $N1(3主 体) N2(3主体) N3(“悲報/訃報”)$

また,名詞変数の直後に記述されている助詞のみを,条件パターンと照合させる. そのため,以下の能動パターンは,名詞変数$N$3の格助詞は「に」となる.その ため条件パターン「$Aが Bを Cに V$」が適合し,帰結パターンにより受動パター ンが作成される.

能動パターン: $N1が N2を N3に/から/より 教わる$
受動パターン: $N1から/に N2が/を N3に/が/から/より '教わる'.reru$
意味属性制約: $N1(4人) N2(1001抽象物 1236人間活動) N3(4人)$

一方で,能動パターンの格要素が条件パターンの格要素よりも多い場合,適合部 分のみから帰結パターンに従い格助詞を変換し,受動パターンを作成する.例 えば,以下に示す能動パターンでは,格助詞が「が」「を」「から/より」「に/ へ/まで」の並びとなっている.この場合は,「 $Aが Bを Cから V$」に対 する条件パターンが該当し,該当部のみ格助詞の変換が行われる.

能動パターン: $N1が N2を N3から/より N4に/へ/まで 移転する$
受動パターン: $N1に Nが/を N3から/より N4に/へ/まで '移転する'.reru$
意味属性制約: $N1(3主体) N2(1165権利・義務 1168制度(経済)) N3(3主体)$



平成22年2月11日