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翻訳精度が高い出力の解析

重文複文の自動評価結果において,提案手法がベースラインよりも評価値が高くなっており,パターン翻訳のみでもベースラインよりも高くなっている.提案手法がベースラインよりも優れている翻訳文について,表8.1に単文での翻訳例を,表8.2に重文複文での翻訳例を示す.


表: 短文での提案手法が優れている翻訳例
入力文 お前 に 限る 。
ベースライン I accepted .
提案手法 There is nothing like you .
パターン There is nothing like You .
日文パターン X1[2] に 限る 。
英文パターン There is nothing like X1
参照文 No one but you can do it .


表: 重文複文での提案手法が優れている翻訳例
入力文 子供 に は 好き な よう に さ せ て いる 。
ベースライン A child as you please .
提案手法 I allow the children do as they like .
パターン I allow the children do as they like .
日文パターン X1[2] に は X2[2] な よう に さ せ て いる 。
英文パターン I allow the X1 do as they X2 .
参照文 I let the children do as they like .

単文,重文複文のどちらの例においても,入力文に対して適切なパターンが適合し,翻訳精度の高い文が得られている.単文の実験において,提案手法はベースラインよりも自動評価による評価値が低い.しかし,人手による対比較評価では,提案手法がベースラインよりも優れていた文が多い.この要因として,提案手法がベースラインよりも優れていた30文のうち,ベースラインの出力に動詞が存在しない文が16文あり,人手による対比較評価において提案手法がベースラインを上回ったと考えられる.


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平成24年3月23日