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語彙知識の作成方法

語彙知識は動詞の前後状態に注目して作成する.両状態の記述要素として,ス ロットを設けて仮説を組み込んでいく.スロットには,オブジェクトに対する情 緒主の「接近」と「解離」の立場,評価極性,対物関係,および対人関係の記述 で構成する.

また,語彙知識は2つに分類される.日本語パターンおいて,要因を解析するものとオ ブジェクトと人物の関係を解析するものである.以下に例と前後状態に関す る説明を述べる.

4.34.5はオブジェクトと人物の関係を解析するものである. 人物がオブジェクトを「借りる前の状態」と「借りた後の状態」,または「買う 前の状態」と「買った後の状態」における 人物$P1$もしくは$P2$とオブジェクトの「対物関係」を記述する.第1引数は人物,第2引 数はオブジェクトである.また図4.3のように「owner」と「user」の2者 の関係があるときは対人関係として2者の上下関係を示している.



平成22年2月11日