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目次
言語表現から話者や登場人物の情緒を推定する技術の実現が期待されている.情緒推定の手がかりとして,文末表現がある.
本研究では,[1]の考え方を参考に,「命題表現の情緒」+「文末表現のによる情緒変換性」=「文全体の情緒」
という構造を仮定し,文末表現に着目した情緒性変換規則の分類を行った.文末表現パターンは,[1]の辞書から
抜粋し分類を行っており,全体の数に比べればわずかではあるが,文末表現による情緒性変換規則があるという結果を得た.
結果,情緒性変換規則は〈保持〉が20件,〈反転〉が11件,〈共起,想像〉が10件,〈共起,Pos〉が4件,〈共起,Neg〉が
6件,〈その他〉が2件の計53件が分類された.今後の課題として,推定実験方法の考案,および,分類を行う文末表現パタ
ーンの拡張をする必要がある.
takumi shirayanagi
平成22年2月11日