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用例ベース手法との比較

徳久らの手法である 用例ベースの場合,動詞が変わると,その都度用例文を獲得する必要がある [9]. 例えば,用例ベースで 「子供が小遣いを貰う」が情緒推定できると仮定する. ここで,「子供が小遣いを無くす」の様に, 動詞のみ変更された文を入力される と,情緒推定が不可能になる.「子供が小遣いを無くすとどういう 情緒が生起するのか」という用例を別に獲得する必要がある.

一方,本手法の場合,「子供が小遣いを貰う」のパターン に適合する判断条件と, 「子供が小遣いを無くす」 のパターンに適合する 判断条件は共に「目標実現・近(子供, 小遣い)」である. よって,情緒推定は,本知識ベースから 「目標実現・近(子供, 小遣い)」を参照するだけで可能である. このように,本手法は,動詞に左右されることなく情緒推定が可能である.



平成23年3月9日