周期NのDFTでは,複素数の乗算を 回行う必要があるが,FFTでは,DFTの乗 算回数をN× 回減らすことができる.しかし,乗算は加算を 複数回行うので,加算より複雑な処理になる.
例えば,Nが2のべき乗,すなわちN = のとき,その比率を求めると,
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入力信号をx(n),単位円をN分割した点をWと定義すると,
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次に,複素平面の単位円周上に並んだ を示す.
上で説明した を使ったFFTの式を次に示す.
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Nが偶数の時は,x(n)を
に分割して,
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FFTは,信号長Nが2のべき乗の場合,逐次的に信号を2分割して乗算する手法であ
る.複素乗算回数はDFTの
回に対して,FFTは
回であ
る.よって,FFTはDFTよりも高速な計算ができる.
以下にFFTの計算例 (N = 8)を示す.