従って,理工学分野で広く利用されていて複素フーリェ係数 をスペクトルという.
具体的には,複素フーリェ係数を分光法におけるスペクトル解析やX線散乱実験 などの解析,音声のデータの解析に利用されている.
複素フーリェ係数を ,周期T = 2L(L 0)の周期関数をf(x))とする.関数 f(x)を複素フーリェ級数に展開すると,次の(1),(2)式のようになる。
(1) |
(2) |
(2)式に(1)式を代入すると,次のようになる.
(3) |
しかし,Lを無限大に近づけるために,各周波数を とすると,
,
と置くと,(3)式は次のようになる.
(4) |
ここで,Lを無限大に近づけると,(5)式のリーマン積分の定義より,和が積分に 変化する.
(5) |
従って,次の式を得ることができる.
(6) |