next up previous contents
次へ: 謝辞 上へ: honnronn6 戻る: 検討   目次

おわりに

本研究では,ITMに対して,大量の句パターンを用いた翻訳機能を追加した. 次に,句パターン辞書を用いた動作実験と句パターン辞書の記述の分析を行い, 句パターン辞書を改良した.最後に,使用する句パターンに非自己パターンを用 いたクロスバリデーションを行い,動作確認を行った.

句パターン辞書を用いた動作実験より,名詞句辞書の日本語パターンの圧縮が必 要であることが明らかになり,これを行った. 日本語パターンの圧縮を行った結果,日本語パターンが同一で,英語パターンが 異なる句パターンが多数生じた.そこで,日本語変数制約と英語変数制約を追加 し,これらのパターンの間の区別をつけた.

大量の句パターンを用いた翻訳機能を追加したITMと,改良後の句パターン辞書 を用いた動作確認を行った結果,ITMへの機能の追加と,句パターン辞書の改良 が確認された.句パターン辞書に追加した変数制約を用いた,句パターンの絞り込 みのルーチンはまだ作成されていない.このルーチンにより,新しく追加した機 能による翻訳の翻訳精度を向上できると考えられる.



平成21年3月24日