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目次
これまでのITMにおける句レベルパターン翻訳では,句パターンに自己パターンを
用いた翻訳しか行われていなかった.
そこで,パターン照合された句パターン全てを用いて句局所翻訳を行い,尤度計
算により句翻訳候補から句翻訳結果を1つ選択する方式を,ITMに追加する.
以下の手順に従い,新しい機能を追加した,ITMの句レベルパターン翻訳を行う.
- 1
- 入力日本語文を形態素解析
- 2
- 句レベルの文パターンを照合
- 3
- 日本語パターンにマッチした日英文パターン対において以下を実行
- 3.1
- 変数に対する翻訳候補の作成
- 3.1.1
- 単語変数ならば単語辞書を使用
- 3.1.2
- 句変数ならば以下の準備の後でITMを再帰的に使用
- 3.1.2.a
- 変数に対応する形態素情報を抽出
- 3.1.2.b
- 句パターンを照合
- 3.1.2.c
- マッチした句パターン対において3を実行
- 3.2
- 英語パターンの変数に翻訳候補を全通り代入
- 3.3
- 言語モデル(Bi-gram)による評価値を算出
- 4
- 全パターンから評価値の最も高い文を出力
ただし本実験では,手順3において,マッチした複数パターンから使用パターン
を1つ人手で選択する.
図3.1に句レベルパターン翻訳の概略図を示す.
図 3.1:
ITMによる句レベルパターン翻訳の構成図
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平成21年3月24日