動詞句辞書のパターンの記述例を図2.1に示す.
「AC000220-00」は,抽出元の日英重文複文文型パターン辞書におけるパターン IDを示しており,「LJ〜」と「LE〜」はそれぞれ日本語原文ID,英語原文IDを表し, 「WJ〜」と「WE〜」はそれぞれ日本語パターンIDと英語パターンIDを表している.
日本語パターンにおける 変数「N1」は,日本語原文の「天」に対応しており,名詞の単語とマッチ することを意味している. 英語パターンにおける変数「N1」は,英語原文の「the sky」に対応して おり,日本語変数N1を英語で名詞の単語に翻訳することを指示している.
日本語パターンの動詞部分「仰ぐ」 が終
止形字面を表す「'仰ぐ'」となっており,英語パターンでは 「look」 が原形字面を表
す「'look'」となっている.
日本語パターンの#2(.genzai.kako)の記述は,動詞「'仰ぐ'」が現在形
か過去形であることを示す様相関数であり,それに対応して,英語パターンでは「'look'」
の後に,現在形か過去形への変化を指定する語形関数
#2(^present^past)が付されている.
次に,その他のサブ辞書について説明する.
名詞句,形容詞句,形容動詞句,副詞句の4つのサブ辞書を代表して,名詞句の
辞書の記述例を図2.2に示す.
日本語パターンにおいて,離散記号/tcfkは翻訳に無関係な修飾表現とマッ
チすることを意味しており,パターンにマッチするための条件の緩和を行ってい
る.
語形関数Î<>possは先行する単語を所有格に変形することを指示している.