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アンケートサブシステム

本研究におけるアンケートは,回答する際に選択肢から選ぶ形式をとる.この時, 選択することができる選択肢はただ一つである.本サブシステムは,以下の6つ のスクリプトとプログラムから構成される.
  1. ログインスクリプト
  2. 制御スクリプト
  3. ファイル読込みプログラム
  4. 集計スクリプト
  5. 回答結果管理プログラム
  6. ファイル書込みプログラム

1はユーザのIDの取得,およびIDとパスワードが一致しているか判断するスクリ プトである.本サブシステムは,アンケート結果を管理するためにユーザのIDを 使用する.したがって,1のスクリプトを作成した.

2はアンケートサブシステムの動作を制御するスクリプトである.Web上でアンケー トを行う場合,ユーザが選んだ選択肢の情報の取得や,質問を進めるためのボタ ンなど,複数のボタンの制御が必要となる.2はWeb上のアンケートを行う上で必 要となるプログラムとスクリプト,およびボタンの制御を行う.

アンケートの質問を取得するために,3を作成する.3は研究者から指定された質 問をまとめたリストファイルからアンケートの質問内容の取得を行う.

4は選択肢ごとの集計を自動で行うスクリプトである.

5は被験者が既にアンケートに回答しているかどうかを判断するプログラムであ る.ユーザのIDを入力することで,ユーザが未回答,または既回答であることを 表すフラグを出力する.

6はアンケート結果の出力を行う.結果は,選択肢ごとの集計結果と,被験者の 各質問ごとに選択した回答のリストを出力する.5が出力したフラグによって, 被験者が未回答ならば新規データとして回答結果を保存し,既回答ならば既存の 回答結果に上書きして保存する.

本サブシステムの動作の流れを図5.5に示す.

図 5.5: アンケートサブシステムのフローチャート
\fbox{\includegraphics[width=120mm]{qa.eps}}

1でIDとパスワードを取得し,一致しているかどうか判断する.一致していれば, アンケートの概要を示した説明ページを表示する.説明ページには,アンケート の概要とアンケート開始ボタンがある.ユーザが開始ボタンをクリックすること で,アンケートの質問を取得し,表示する.ユーザがアンケートを終えたあと, 選択肢ごとの集計を行い,未回答,既回答の判別後に集計結果と各質問ごとに選 択された回答のリストをファイルに出力する.その後,終了メッセージがユーザ に表示され,アンケートは終了する. 一方,アンケートを作成する際,研究者の要求ごとにアンケートを作成すると, アンケートを構成するスクリプトとプログラムを逐一作成することになるため, 時間的コストが高く,また汎用性が無い.ここで,複数の評価実験において共通 する実験条件があることに注目する.共通条件は以下の通りである.

そこで,共通条件をまとめたコンフィグファイルを作成し,コンフィグファイル を入力することで自動的にWebページに載せるアンケートアプリケーションを作 成するプログラムを構築する.コンフィグファイルは次の7項目で構成する.

アンケート自動作成プログラムはWeb上には存在せず,サーバのローカル部で実 行する.自動作成プログラムの動作の流れは次の通りである.

  1. コンフィグファイルを入力
  2. コンフィグファイルの各情報を取得
  3. アンケートの質問リストを出力
  4. 指定された実験条件に即した動作をするHTML,CGI,スクリプトファイル を出力
  5. 作成されたアンケートのURLを出力

コンフィグファイルを入力することによって,サーバの適切なディレクトリに質 問リスト,HTML,CGI,スクリプトファイルが出力され,標準出力にアンケート のURLが出力される.

自動作成プログラムを使用した場合のアンケート作成の流れを以下に示す.

  1. 研究者からコンフィグファイルを取得
  2. コンフィグファイルを自動作成プログラムに入力
  3. 自動作成プログラムがアンケートアプリケーションを出力
  4. テストベンチのメニューに作成したアンケートのURLを張る



平成21年3月31日