また,判断条件の成立と形容詞の関係について仮説を立て,検証を行った. その結果,判断条件「生理」において, 語義によるプラス・マイナスイメージの揺らぎがなく,イメージ値 の絶対値が高い形容詞は,判断条件の判定に利用できることが分かった.
その後,形容詞型判断情報知識ベースを構築し,本知識ベースを用いた情緒推定 の性能の評価を行った.その結果,推定精度が51%から63%に上昇した. この結果より,本知識ベースを利用した情緒推定の有効性を示すことができた.
今後の課題は,判断条件「生理」以外の判断条件での形容詞型判断情報知識ベー スの構築である.