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パターン検索システムSPM

SPMは,文型パターン辞書を用いる日本語パターン照合システムである.動作 の 順序は,まず,入力日本語文を形態素解析し,適合する日本語文型パターンを検 索する.そして,形態素解析の結果と,適合したパターンの線形要素に関する情 報が出力される.形態素解析例を図2.2に,パターン照合結果例を図2.3に示 す.

図 2.2: 形態素解析例
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{l}
\hline
入力文:この太鼓は響きが良...
...511})\\
7. +。(0110)\\
8. /nil \hline
\end{tabular}\end{center}
\end{figure}

図 2.3: パターン照合結果例
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{l}
\hline
JPATTERN=FJ000101-00=[REN...
...\
N2=[2]={2}=1\\
N3=[4]={4}=1\\
\hline
\end{tabular}\end{center}
\end{figure}
2.2は,入力文「この太鼓は響が良い。」の形態素解析結果を示し ている.なお,括弧内の数字は,形態素の品詞を数字で示したものである.例え ば,一つ目の形態素「この」は連体詞であると解析され,連体詞を示す番号4200 が付与されている.
2.3は,図2.2の形態素解析結果とパターンの照合結果である.「FJ000101-00」は適合したパターンのIDである.「[REN1,N2,は,N3,が 良い。]」はパターンを構成する要素である. FJ000101-00のパターンは,名詞 変数N2,名詞変数N3などで構成されていることを示す.「[1,2,3,4,5,6,7]」は パターンに適合する形態素番号のリストである.番号は図2.2の形態 素解析結果と対応している.「7」は,パターンに適合した形態素の個数である. 「REN1=[1]==1」は,連体詞変数REN1に,形態素番号1の形態素,つまり,「こ の」が適合していることを示す.



平成21年3月25日