パターン照合

パターン照合にはSPM[8]を用いる．SPMは，ATNを用いて日本語文と文 型パターン辞書の照合を行う．文型パターン辞書は「字面」，「変数」，「関 数」，および「記号」で記述される．以下にパターンを示す．

[

c]文型パターン辞書の例 DR000001-00-0 /cnj/y/bf[/tkN1が[、]]，/bf[/tkN2を[、]]/bf'愛好する'/tail

文型パターン辞書は，パターンIDと文型パターン辞書の対で構成される．例 において，N1，N2が変数，'愛好する'が字面，$\slash$ で始まるのが記 号である．また，[]で囲まれた部分は任意要素を表す．

SPMによる照合では，一文ごとにパターン辞書に含まれる全てのパターンと照 合を行い，適合したパターン全てを出力する．出力例を以下に示す．

[

l]パターン照合結果 INPUT=EXP1=0xfff=0x7f

花子はお年玉をもらった。

1. /花子(1900,NI:49,NI:5,NK:70,NK:67)

2. +は(7530)

3. /お年玉(1100,NI:764,IM:13610)

4. +を(7430)

5. /もらっ(2394,貰う,貰っ,NY:19,NY:7,NY:5,NY:32,KR:2803a28,KR:4208a31,KR:4600a12,IY:8720)

6. +た(7216)

7. +。(0110)

8. /nil

---

PATTERN=GT010856=[N1,は,N2,を,'貰う']=[1,2,3,4,5]=5

N1=[1]=1=1

N2=[3]=3=1

---

PATTERN=GT010856=[N3,は,N2,を,'貰う']=[1,2,3,4,5]=5

N3=[1]=1=1

N2=[3]=3=1

---

PATTERN=GT010857=[N2,は,N3,を,'貰う']=[1,2,3,4,5]=5

N2=[1]=1=1

N3=[3]=3=1

---

PATTERN=GT010857=[N1,は,N3,を,'貰う']=[1,2,3,4,5]=5

N1=[1]=1=1

N3=[3]=3=1

---

PATTERN=GT010858=[N2,は,N3,を,'貰う']=[1,2,3,4,5]=5

N2=[1]=1=1

N3=[3]=3=1

---

（以下略．29のパターンとマッチ）