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目次
言語表現から話者や登場人物の情緒を推定する技術の実現が期待されている.情
緒推定の手がかりの一つとして接続表現がある.
本研究では接続表現を情緒の極性変換性,制限性という2つの観点から着目して
分類を行った.辞典[4]から接続表現188件を抽出し,それらの接続表現
を含む文をWebから5文ずつ収集した.従属節,主節の情緒推定を行い,従属節,
主節で推定した情緒の正負,またはその関係から情緒属性の分類を行った.Web
から5文収集できた接続表現は172件であった.
結果,情緒推定に利用できそうな接続表現として,「特定・反転」の7件,「特定・
保持」の5件,「特定・不問」の41件,「不特定・反転」の1件,「不特定・保持」
の3件,計57件が抽出できた.今後の課題として,精度評価,分析事例を増やすこ
と,接続表現の語義を分析する必要がある.
平成20年6月3日