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デコーダ

デコーダは翻訳モデルと言語モデルの確率が最大となる出力文を探索し,出力す る.入力文として「彼はアイスを食べた.」を用いたときの翻訳例を図2に示す.

図 2: デコーダ
\includegraphics[scale=0.9, clip]{decoder.eps}

日英翻訳において,確率が最大となる英語文を作るためには,適切な順序で日本 語の単語を選び,訳語を選択する必要がある.しかし,適切な順序を決定するに は莫大な計算量が必要となる.そこで,探索領域を削減するための手法として, ビームサーチ法を用いる.

ビーム探索法は,有効であると推定できる範囲に,探索領域を絞る手法である. 具体的には,探索領域の中で一定の確率以上の仮説のみを探索し,他の仮説は切 り捨てる.

ただし,ビームサーチ法では,最適解が求まる保証がなくなるという問題があ る.切り捨てられた仮説が,全体で見たときに,確率が最大となる仮説であるとい う可能性があるためである.



平成20年3月25日