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判断情報知識ベースを用いた判断条件の判定方法

5.1より,具体的な名詞を当てはめた格要素ごとに$T$あるいは$F$に 偏る傾向を確認できた.よって判断情報知識ベースを用いた判断条件の真偽判定 が行える可能性があることが分かった.具体的な例を以下に示す.

例えば「彼が彼女に求婚する」という文があった場合に,「$N$1が/から$N$2に 求婚する」という結合価パターンが適合する.そして,パターンに付与された判 断条件より,``対人関係・近(彼,彼女)''が抽出される.この判断条件は表5.1よ り,$T$$F$なので真である.

また,「偽物を浪費する」という文があった場合に,「$N$1が$N$2を浪費する」 という結合価パターンが適合する.そして,パターンに付与された判断条件より, ``目標実現($\phi$,偽物)''が抽出される.この判断条件は表5.1より, $T$$F$なので偽である.



平成20年3月21日