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おわりに

本研究は, 男女2話者が別々の単語を同時に発声した場合に,単一のマイクロフォ ンを使用する状況を想定したクロストーク音声認識を行った. 状態数3混合分布数4のPMC法における同時発話認識率の調査を行った. 実験の結果,状態数や混合分布数を増やしたHMMを使用することにより, 36.3%の認識率を得られ,認識率の改善がみられた.

また,状態数3混合分布数4のPMC法の認識率を評価するために, 同じHMMを用いて他の認識手法でも認識率の調査を行った. マルチパス法と同等の認 識率になったが,単純法の認識率が47.5%となり,PMC法は単純法より 低い結果となった.

今後は、HMMの条件でなく,PMC法のモデル作成方法に着目し,認識率の向 上を目指す.その具体例として,パスの繋ぎ方や,本来行う必要があるパラメータ合成による音素HMMの合成が挙げられる.



平成20年5月16日