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従来のPMC法

PMC法は,Parallel Model Combination法[7]の略で, 雑音が重畳した音声を認識する一般的な方法である.雑音環境下での PMC法のHMMは,音声のHMMと雑音のHMMを合成して作成される. 図9に示すように,合成されたHMMは2つのHMMを掛け合わせた構造にな る.状態遷移確率はそれぞれの遷移確率の積になる. 雑音と音声の出現確率は,ケプストラム空間での正規分布で表されているが,雑 音と音声は線形スペクトル領域で加算の関係にあるので,両者の分布をスペクト ル領域での分布に置き換える.合成されたスペクトル領域での対数正規分布をケ プストラム領域での正規分布に戻せば,雑音の重畳した音声のHMMの出現確率が 得られる[4].この処理を,パラメータ合成と呼ぶ.
図 8: HMM合成法(PMC)の原理
\fbox{\includegraphics[width=10cm,clip]{pmc_genri.eps}}


平成20年5月16日