next up previous contents
次へ: 文末表現以外の部分の分析 上へ: 文末表現に関する分析 戻る: パターンが適合しない文   目次

パターンの運用に関して

批判文の回答結果には「思う」という表現が多く見られた. そこで,文脈や文種に関わらず 文末で「思う」が使われていた件数を表42に示す.

42を見ると,やわらかい口調と 中立の口調で比較的多く,きつい口調で少ない. 意見に「思う」を付け足すことで断定的な態度が弱くなり, 緩和された表現に出来る.そのためきつい口調以外では 「思う」が使用されやすいと考えられる.

この「思う」に近い表現として「気がする」 も何件か使用されていたが, この2つはいずれも形態素的には動詞であり, 【CLV^$ kihon$ 。】等のパターンを現在では対応させている. しかし,推量の助動詞のような立場の表現であると考えられるため, 【CLV^$ kihon$ 。】等のパターンに適合 すると見なしてよいのかどうか検討の余地がある.


表 42: 「思う」の使用件数
  口調 件数/文数(割合)  
  やわらかい 18/67 (27%)  
  中立 20/71 (28%)  
  きつい 3/85 (4%)  
  合計 41/223 (18%)  



平成21年3月10日