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手順

タグ付きテキスト対話コーパスを利用して文末表現パターンを作成する手順は 次の通りである.

手順1.文末表現の認定
: 対話行為に注意しながら, 台詞から文末表現とする部分を抽出する. 話し手の態度を表す部分を文末表現と見なし, 対話行為の内容を表す部分は文末表現と見なさない.
手順2.パターン化
: 文末表現を「字面」で記述し,それ以前の部分を「変数」で記述する. そして,「関数」を追加する. 変数は対話行為の対象タイプを表す部分にほぼ対応する. 関数は変数に対する文法的な制約を課している.
手順3.対話解析用の情報付与
: パターンが文に適合する際にその文の意味解析の結果となる情報, すなわち,対話行為と情緒の情報をパターンに付与する.
手順4.集計
: 作成したパターンから同一のパターン記述と同一の対話行為のものをまとめ, 情緒の共起頻度を集計して,その比率より, 情緒成分と情緒傾向値$ \theta $ (後述)を決定する.



平成21年3月10日