自動ラベルと手動ラベルの音節終了時間の差の分布図を図12に, 平均値と標準偏差を表11に示す.
表11より,音節終了時間においても,音節開始時間と同様に, 自動ラベルは手動ラベルに比べ,約25ms早めにラベリングする傾向があるこ とが分かった.
また,図12より,自動ラベルと手動ラベルの差の頻度が最大と なる時間は0ms付近にあることが分かった.この時間に該当するデータは61音節あ る.
図12において,自動ラベルと手動ラベルで大きく異なったデータ を表12に示す.
音声 | 用いた音節 | 差分(ms) | 音声 | 用いた音節 | 差分 (ms) | |
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音素別に調査した結果,音節終了時間の差において,自動ラベリングが早い データとしては,中心の音節に連続母音「e-i」を含むものが多く存在した.