自動ラベルと手動ラベルの音節開始時間の差の分布図を図11に, 平均値と標準偏差を表9に示す.
表9より,音節開始時間において,自動ラベルは手動ラベル に比べ,約25ms早めにラベリングする傾向があることが分かった.
また,図11より,自動ラベルと手動ラベルの差の頻度が最大と なる時間は0ms付近にあることが分かった.この時間に該当するデータは61音節 ある.
図11において,自動ラベルと手動ラベルで大きく異なったデー タを表10に示す.
音声 | 用いた音節 | 差分(ms) | 音声 | 用いた音節 | 差分 (ms) | |
歩いていた | ta | -199 | 肝臓を | o | 117 | |
会場は | wa | -187 | 寸法を | o | 116 | |
返していた | ta | -146 | 同情を | o | 112 | |
強盗の | to-u | -146 | 健康を | o | 107 | |
文学を | ga | -143 | 友情を | o | 74 | |
燃えていた | ke | -138 | 学校を | o | 73 |
音素別に調査した結果,音節開始時間の差において,自動ラベリングが早い データとしては,中心の音節に無声破裂音「p,t,k」を含むものが多く存在した.