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キーワードの有用性

6.2で述べたように,提案システムでは各カテゴリごとに情緒対象のキー ワードを得た.

各カテゴリ内において情緒ごとにキーワードの頻度を調査した結果,特定の情緒 と共起しているキーワードがあった.例として,ビジネスと経済カテゴリの上位 20件において情緒傾向の見られたキーワードの例を表9に示す.詳し い情緒別の頻度の情報は付録に示す.


表 9: 情緒傾向の見られるキーワードの例
カテゴリ 情緒 キーワード
ビジネスと経済 《喜び》 商品,販売方法,個人情報…
《好ましい》 原稿,ライン,個人情報…
《期待》 ご要望,再就職,人材…
《嫌だ》 商品,サービス,費用…
《怒り》 品質,風味,機能…
《悲しみ》 パスワード,引き上げ,タイプ…
《恐れ》 導入,環境,指導…
《驚き》 商品,雑貨,資料…

このようなキーワードは注目されているトピックと考えられる.キーワードを修 飾する語を調査することで,システム使用者がより詳細な情報を探す際の手助け となることが期待される.例えば,あるドメインにおいて批判されている情報を 探す際,《怒り》や《嫌だ》と共起しているキーワードが提示されれば,システ ム使用者はそのキーワードに基づく方向で情報を探索することができる.

キーワードに汎用的な単語(指示詞)や特定のサイトで頻出したであろう語が多 く含まれている問題については,別の処理で削除する必要がある.



平成21年3月23日