表1に分析の結果を示す.
分析者 | 直接表現(単純/複雑) | 非直接表現(原因/反応/その他) | |
先行研究 | 1,033(939/94) | 582(205/377/-) | |
本研究 | 1,030(916/114) | 585(220/104/261) |
本研究の校正の結果,約60%(1,030/1,615)の用言が直接表現に分類された.校正 によるパターンの移動数を表2に示す.先行研究[3]と本研究で共 に直接表現と判断したものは882パターンであった.
前 / 後 | 直接表現 | 原因表現 | 反応表現 | その他 | 合計 |
直接表現 | 882 | 42 | 45 | 64 | 1,033 |
原因表現 | 79 | 154 | 17 | 127 | 377 |
反応表現 | 69 | 24 | 42 | 70 | 205 |
合計 | 1,030 | 220 | 104 | 261 | 1,615 |
さらに,校正後の分析の揺れを調べるため,直接表現の単純・複雑,および,非 直接表現の原因・反応・その他の5つの分類項目から,それぞれ50パターンをラ ンダムに抽出し,分析者自身の同意率を調べた.その結果を表3に示す. どの項目も90%以上の同意率が得られ,分析の安定性が確認できた.